お使いのインターネット回線がADSLになっていませんか?
もうまもなくADSLはサービスが終了してしまいます。
いきなり終了してしまえばネット回線が使えなくなり、普段の生活にも影響がでてしまう可能性があります。
そこで今回の記事はADSLがいつ終了するのか解説するとともに、以下の内容についても記載していきます。
- なぜADSLが終わってしまうのか
- どうすればスムーズにADSLを解約できるのか
- 終了後のインターネット回線は何を使えばいいのか
今ADSLを使っている人は、ぜひ最後までご覧ください。
ADSLはいつ終了する?
ADSLは「Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者線)」の略で、一般家庭にある電話回線を使ってネット接続する通信サービスです。
定額料金でネットにつなげるにできる事から一世を風靡しました。
そんなADSLサービスですが、続々とサービス終了となりつつあります。
NTTフレッツは2023年1月31日でサービス提供が終了、ソフトバンクは2024年3月31日に終了する予定です。
NTTフレッツとソフトバンクはADSLサービスにおける最大手の2社ですが、その2社を追いかけるように他のADSLサービスを提供する会社も2020年3月以降に順次終了します。
最終的には2024年3月31日までに、どのADSLサービスも完全終了する予定となっています。
なぜADSLは終了する?
ADSLが終了する理由はプレスリリースにて、下記のように発表されています。
昨今インターネットを利用したサービスの多様化やデータ通信量の大容量化が進んでおり、光回線などによるインターネット接続サービスが主流になってきています。
このような市場環境の変化に伴い、保守部材の枯渇や設備の老朽化により、ADSLサービスの安定的な提供が困難な状況が見込まれるため、2024年3月末をもってADSLサービスの提供を終了します。
出典:https://www.softbank.jp/corp/news/press/sbkk/2019/20190510_03/
プレスリリースにもありますが、最大の理由は「光回線の普及」でしょう。
総務省が発表した最新の「通信利用動向調査」によると、今や光回線の利用者は63.4%まで上っており、ADSLは3.2%と両者の差は圧倒的です。
参照URL:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdf
データでみてもわかるように、顧客が光回線に流れたのは明らかです。
2018年から2019年にかけて利用者数は1.4%も減少していますし、今後ADSLの利用者が増える見込みもありません。
企業判断としてADSLを終了すると決定したのでしょう。
日本全国一律で終了するわけではない
ADSLは日本全国一律で終了するわけではありません。
一部の地域から順次終了し、最終的に2024年春までに終了していくことになります。
まだ猶予は残されていますが、早めに切り替えしておくとよいでしょう。
ADSLを解約(終了)して乗り換える方法
ADSLがいつ終了するのかわかったところで、次は具体的にADSLを解約して次の回線に乗り換える方法を紹介していきます。
具体的なステップに分けますと、以下のようになります。
- ADSLを解約(終了)する
- 乗り換え先を決める
- 申し込みと工事を行う
それではそれぞれのステップについて、紹介していきましょう。
ステップ1.ADSLを解約(終了)する
まずはADSL回線を解約しましょう。
解約方法はサービスを提供している会社によって変わりますが、基本的にはサービスを提供している会社に解約の旨を報告するだけで大丈夫です。
ステップ2.乗り換え先を決める
ADSLを解約後、代わりとなるインターネット回線が必要なら乗り換え先を決める必要があります。
ネット回線の選択肢はたくさんありますが、ネット回線を外出先で利用するならモバイルルーターを選ぶべきでしょう。
モバイルルーターは契約後すぐに利用出来るので、ADSL解約後にすぐに回線が欲しいと思っている人にも最適といえます。
一方、速度や安定性を求める方には、固定回線である光回線を選びましょう。
最近はオンライン会議や4K動画など、高速通信が必要なコンテンツが充実してきたので、速くて安定した固定回線が必要です。
モバイルルーターも速度は十分早いのですが、容量制限という大きな足かせがあります。
ここぞと言う時に速度制限が入ってしまい使えなくなる可能性が高いので、速くて安定した通信を望むなら光回線を選ぶとよいでしょう。
なお、オススメの光回線サービスについてはこのあと詳しく紹介していきますので、ぜひ読み進めてみて下さい。
ステップ3.申し込みと工事を行う
乗り換え先の回線が決まったら、申し込み手続きをしてください。
仮に光回線を選んだ場合は回線を開通させる工事が必要になります。
工事は予約制で、早ければ申し込みから1週間以内に手配することができるでしょう。
工事時間は30分から1時間程度で終わります。
光回線を初めて利用する場合は、申し込みから開通まで約1ヵ月とイメージしておけば十分です。
なお賃貸物件によっては既に光回線が開通している可能性があります。
つまり工事をほとんどせずに利用することができるので、申し込みから開通までに1週間足らずの場合もあります。
そのため、自分の物件に回線が開通してるかどうかを不動産業者に確認しておくことをおすすめします。
【補足】ADSLがメイン回線の場合は最後に解約しよう
今や1つの家庭に1つのインターネット回線ではない時代になりました。
賃貸物件の場合は、後からインターネットが無料で付随することもありますし、何らかのキャンペーンを適用するためにモバイルルーターを手に入れた人もいるでしょう。
そのためADSLがメイン回線ではなく、他の固定回線がある方も多いはず。
しかし逆も然りです。ADSLがメイン回線であり、ADSLがなくなってしまったら困ると言う人もいるのではないでしょうか。
もしメイン回線がADSLなのであれば、インターネットが使えない時期が発生してしまうので、まずは新しい回線を確保すべきです。
新しい回線が開通されるまでに光回線の場合は1ヵ月ほどかかりますので、先に解約してしまうと1ヵ月間ネットが使えない事態になってしまいます。
そのような事態を避けるためにもまずは新しい回線を確保して、その後ADSLを解約するようにしましょう。
ADSL終了後の乗り換え先は?
ここまではADSLの終了方法と次の回線への乗り換え方法を紹介してきましたが、具体的にどんな回線に乗り換えるべきなのでしょうか。
ADSLに変わる回線と言えばやはり光回線がおすすめです。
金額はADSLと比較すると若干割高ですが、回線速度と安定性は圧倒的に光回線のほうが高いです。
ただ光回線は、多くの業者が提供している為、どこと契約すればいいかわからない人も多いはず。
そんな方に向けて当記事がおすすめする光回線は以下のようになります。
- ソフトバンク光
- auひかり
- ドコモ光
それではそれぞれの光回線の特徴について紹介していきましょう。
ソフトバンクスマホをつかっているなら「ソフトバンク光」
ソフトバンク光はソフトバンクスマホとセットで契約すると割引されるため、とくにソフトバンクユーザーから人気があります。
毎月1,000円割引になる特典もあるので、総合的な料金もお得になる可能性が高いです。
ソフトバンク光の特徴としては以下の点が挙げられます・
サポート体制が整っている
ソフトバンク光はサポート体制が充実しているのが、特徴のひとつです。
契約前の疑問・質問に答えてくれるため、初めての光回線で不安な方はまず電話や、ソフトバンクショップに来店して聞いてみるとよいでしょう。
引っ越し時のサポートが手厚い
引越し後は開通工事が必要になるため、すぐに固定回線のインターネットは使えません。
しかしソフトバンク光はモバイルWiFiやホームルーターを無料で貸してくれるサービスがあります。
金額プランがシンプル
ソフトバンク光は、戸建てタイプ5,200円、マンション・アパートタイプ3,800円とシンプルなプランです。
料金が細かい光回線サービスは多いですが、ソフトバンクは非常にわかりやすい内容となっています。
なお「おうち割 光セット」にすると毎月1,000円割引がずっと続くようになりますよ。
キャッシュバックや補償が豊富
ソフトバンク光を契約すると、キャッシュバックがもらえます。
金額は時期によって変わりますが、20,000円以上のキャッシュバックは期待していいでしょう。
また、他社から乗り換える際の解約金も最大10万円まで補償するサービスもあります。
独自回線で、回線混雑を避けたいなら「auひかり」
auひかりはKDDIが提供する光回線です。
KDDI独自の回線を使っているので、回線集中による遅延がおきにくく、快適にネットができる可能性が高いサービスとなっています。
月額金額が安くてシンプル
回線が安定してるにもかかわらず、月額料金が安いのが特徴。
マンションタイプ3,800円、戸建てタイプ5,100円と戸建てタイプに至ってはソフトバンクよりも安くなっています。
またタイプも2種類のみに分かれており、複雑な料金プランでないのも魅力。
契約年数による料金変動もありません。
auスマホがお得になる
auひかりを契約すると、auスマホの月額料金が最大1,000円割引されます。
なお契約人数分割引になるので、家族4人がauスマホを使っているならとてつもない割引になります。
1,000円×4人となり、最大4,000円までスマホ料金が割引されますよ。
キャッシュバックは最大60,000円
auひかりにもキャッシュバックキャンペーンが存在します。
auひかりとともに「ひかり電話」を加入すると60,000円キャッシュバックされます。
なお、auひかりのみでも50,000円キャッシュバックになります。
利用開始の翌月に振り込まれるのも地味に嬉しいポイントなのではないでしょうか。
違約金を5.5万円まで補償
auひかりは違約金負担キャンペーンとして最大5.5万円まで補償してくれます。
なお、その時の状況によってキャッシュバック金額が変わるので、違約金負担キャンペーンを使う場合は事前に確認しておくことをおすすめします。
利用者の多い安心して利用できる「ドコモ光」
ドコモ光はNTTドコモが提供する光回線であり、同じNTTが提供している「フレッツ光」の回線を使っています。
ドコモ利用者がお得になるサービスなので、ドコモのスマホを利用しているかたは検討してみてもよいでしょう。
更新するとdポイントがもらえる
ドコモ光は申し込みから2年後が更新タイミングなのですが、更新するとdポイントが3,000ポイントもらえます。
長期契約特典およびポイント還元がある光回線は少ないため、独自のメリットといえるでしょう。
特利用料金はちょっと高め
ドコモ光は戸建てプラン5,200円、マンション・アパートプランが4,000円となっており、光回線としてはちょっとだけ高めの月額料金になっています。
しかし契約年数で料金が変わることもありませんし、ドコモのスマホを使っている場合は家族全員分のスマホ代が最大1000円安くなるようになります。
つまりドコモ光を使っている4人家族が全員スマホを使っているのであれば、スマホ代が4000円安くなるわけです。
工事費が無料
ドコモ光では新規もしくは乗り換えを対象に回線工事費全額無料キャンペーンを行っています。
光回線の工事費は2万円程度請求されることが多いので、良いメリットと言えるのではないでしょうか。
利用開始特典が豊富
ドコモ光は利用開始特典が豊富です。
キャッシュバック、dポイントプレゼント、WiFiルーター無料レンタルがすべて利用開始特典として付いてきます。
キャッシュバックは最大20,000円、dポイントは5,000ポイントもらえます。
モバイルWiFiルーターも1か月無料で借りられるので、様々な特典をもらいたい人には適した光回線と言えるのではないでしょうか。
まとめ
以上、今回はADSLがいつ終了するのかを紹介してきました。
ADSLは2024年の春をめどに完全終了するようになっています。
地域別に徐々に終了していくので自分の地域がいつ終了するのか気になる方はADSLを提供している会社に確認すると良いでしょう。
2024年春を超えてしまうと強制的にADSLが使えなくなりますので、早い段階で新たなインターネット回線に変えておくのも手です。
紹介してきたように今はお得な光回線が多数あります。
金額の割には接続速度も速く、回線も安定しているので快適なインターネットができるでしょう。
- ADSLの回線速度が物足りなくなっている
- どうせ終了するのであれば早い段階で乗り換えがしたい
上記のように思っているのであれば、今回の記事を参考にして新たなインターネット回線に乗り換えてみてはどうでしょうか。