auが提供するポケットWi-Fiサービスは、外出先でも高速なインターネット接続を利用したいときに便利なサービスです。
実際、利用を検討しているユーザーの方も少なくはないでしょう。
しかし他のポケットWi-Fiサービスに比べるとコストパフォーマンスが悪く、お金を節約したいときには向いていません。
なるべく安い料金でポケットWi-Fiを利用したい場合は、他のサービスを探した方がよいです。
以下、実際にどのくらい他ポケットWi-Fiサービスと差があるのか、以下の比較表をご覧ください。
【ポケットWi-Fiサービスの比較】
サービスの種類 | 月間データ通信量 | 月額料金 | キャンペーン |
auのポケットWi-Fi | 無制限 | 4,292円 | – |
GMOとくとくBB | 無制限 | 4,263円 | ・平均30,000円の高額キャッシュバック ・端末代無料 |
Broad WiMAX | 無制限 | 3,411円 ※25ヵ月目以降は4,011円 |
・端末代無料 |
JP WiMAX | 無制限 | 3,500円
※25ヵ月目以降は3,500円 |
・端末代無料 ・Amazonギフト券10,000円分のプレゼント |
auのポケットWi-Fi「WiMAX」について
auのポケットWi-Fi「WiMAX」は月間データ通信量の縛りがなく、外出先でもインターネット接続ができる便利なサービスです。
しかし別のポケットWi-Fiサービス「UQ WiMAX」と提供内容や品質はほぼ変わらないのに、UQ WiMAXのようにお得な特典・キャンペーンが存在しません。
正直なところ、おすすめしにくいサービスです。
以下、これがどういうことなのか詳しく解説しますね。
キャンペーンや特典が存在しない
UQ WiMAXなどのポケットWi-Fiサービスは、高額なキャッシュバックや月額料金の割引といったお得なキャンペーン・特典をよく展開しています。
たいしてauのポケットWi-Fi「WiMAX」は、そういったキャンペーン・特典が一切ありません。
UQ WiMAXなどに比べ割高で、コストパフォーマンスが良くないのが実際のところです。
【参考】
auのポケットWi-Fiは、以前までセット割(auスマートバリューmine)を適用して、auスマホの月額料金を割り引く特典がありました。しかしプラン内容の刷新に伴い、現状提供されているプランはauスマートバリューmineの対象外となっています。
そのためauポケットWi-Fiに契約しても、残念ながら以前のようにauスマホの割引が受けられなくなってしまいました。ちなみに、現在提供中のauプラン(「auデータMAXプラン」等)はauスマートバリューmineの割引対象ではありません。auスマートバリューmineはまだ展開されていますが、現在は新規販売を停止している旧プランのみ割引が可能です。
サービス内容が「UQ WiMAX」とほぼ一緒
割高だからいってUQ WiMAXと比べ、サービス品質・提供内容が変わるわけではありません。
auのポケットWi-Fi「WiMAX」とUQ WiMAXは以下にあげるように、基本的なサービス内容は同じです。
- どちらもWiMAX回線を利用※通信速度・品質に差はない
- どちらも月間データ通信量無制限
- 3日で10GBのデータ通信量を消費したときの速度制限の内容も変わらない
- 提供されるルーターの機種もほぼ変わらない(auのポケットWi-Fiの方が、新機種の対応が若干早ことはある)
- どちらも必要に応じてau 4G LTEの回線を利用することが可能※通信速度・品質に差はない
- データ容量
- 速度制限の条件
- 操作性・使いやすさ
- コストパフォーマンス
- GMOとくとくBB
- Broad WiMAX
- JP WiMAX
つまり、サービス内容がUQ WiMAXと変わらないのに、キャンペーン・特典がないせいでUQ WiMAXよりコストパフォーマンスが悪いのです。
auのポケットWi-Fi「WiMAX」には、UQ WiMAXと比べ契約するメリットが乏しいと言わざるを得ません。
auユーザーがポケットWi-Fiを選ぶときのポイント
それではauのスマホユーザーが新たにポケットWi-Fiを契約する際は、どんな点に注意してサービスを選べばよいでしょうか?
サービスを比較検討する際には、以下にあげる点をチェックすることが重要です。
以下1つずつ、どんな内容か解説しますね
データ容量
ポケットWi-Fiサービスは「1ヵ月○GBまで」のように、1ヵ月で使えるデータ容量が決まっていることも多いです。
仮にこのデータ容量を使い切ってしまうと、月末まで動画の視聴も難しいような遅い通信速度になってしまいます。
このような月間のデータ容量制限があると、YouTubeで動画を視聴したり、Zoomでテレビ会議したりなど、たっぷりインターネットは使えません。
そのため、できれば1ヵ月で使えるデータ容量の制限がないサービスを選びたいところです。
速度制限の条件
ポケットWi-Fiのように外出先で使うタイプのインターネット接続サービスでは、速度制限のルールを用意していることがほとんどです。
たとえばauのポケットWi-Fi「WiMAX」やUQ WiMAXでは、以下のような速度制限のルールがあります。
速度制限のルールに抵触する条件 | 直近3日間で10GBのデータ容量を消費したとき |
速度制限のルールに抵触したらどうなるか | 直近3日間で10GBのデータ容量を消費した日の翌日の18時頃~翌2時頃に、通信速度が概ね1Mbpsに制限される。
※18時頃~翌2時頃とは、ネットワークが混雑しやすい時間 |
このような速度制限のルールがあるのは、一部ユーザーの使い過ぎで回線が混雑してしまうのを防ぐためです。
仮に回線が混雑すると、他のユーザーが使うときも通信速度が遅くなるなどの悪影響が出てしまいます。
つまり速度制限のルール自体はあっても仕方ないのですが、このルールが厳しいとたっぷりインターネット接続できません。
ポケットWi-Fiを使うときは、できるだけ速度制限のルールが厳しくないサービスを選びたいものです。
(例で紹介したauのポケットWi-Fi「WiMAX」やUQ WiMAXの制限の例を基準に、他の速度制限のルールと比べてみると分かりやすいでしょう。)
操作性、使いやすさ
ポケットWi-Fiサービスでは、専用の機器(ルーター)を利用します。
この機器を操作して、インターネット接続を行うわけですが、操作性や使いやすさは機器ごとに違います。
ポケットWi-Fiで日常的にインターネットを利用する場合、機器の操作も頻繁に行うことになるでしょう。
なので、できるだけ簡単に操作できる機種があるサービスを選びたいものです。
最近では機器に付属したタッチパネルで、スマホのような直観的な操作が可能な機種が主流となっています。
実際にどんな操作感になるかは公式サイトの情報をみたり、ショップへ行って機器を手に取ってみたりして確かめるとよいでしょう。
コストパフォーマンス
ポケットWi-Fiをどれだけ安く使えるかみるとき、月額料金を注目されるでしょう。
しかしポケットWi-Fiがどのくらいお得に使えるかは、月額料金だけで比較検討することはできません。
初期費用や高額キャッシュバックなどもあるため、月額料金が安いからといってお得に使えるとも言えないわけです。
たとえば、以下A・Bのサービスのコストパフォーマンスを比較するとしましょう。
サービス種類 | 初期費用 | 月額費用 | キャンペーン |
サービスA | 3,000円 | 4,700円 | 25,000円のキャッシュバック |
サービスB | 20,000円 | 4,500円 | なし |
月額料金だけみると、一見サービスBの方が安いようにみえます。
しかし初期費用やキャンペーンの内容まで含めて考えると、コストパフォーマンスが良いのは明らかにサービスAですね。
実際ポケットWi-Fiのサービスは月額料金だけでなく、初期費用やキャンペーン内容にも大きな差があるものです。
そのため、これらも含めて「どちらがコストパフォーマンスに優れているか」をチェックするようにしましょう。
auユーザーにおすすめなポケットWi-Fi3社
現状利用可能なポケットWi-Fiサービスでは、auポケットWi-Fiよりおすすめできるサービスが多いです。
いろいろなポケットWi-Fiサービスを比較検討した結果、本当におすすめできるのは以下3サービスです。
なぜ上記3サービスをおすすめするのか理解するためにも、以下ポケットWi-Fi比較表をご覧ください。
【ポケットWi-Fi比較表】
サービス名 | 月間データ通信量 | 初期費用 | 月額費用 | 3年間総額 | キャンペーン |
GMOとくとくBB | 無制限 | 事務手数料:3,000円
端末代:0円 |
4,263円
※2ヵ月目までは3,609円 |
138,876円 | 最大31,500円のキャッシュバック、端末代無料 |
Broad WiMAX | 無制限 | 事務手数料:3,000円
端末代:0円 |
3,411円 ※2ヵ月目までは2,726円、25ヵ月目以降は4,011円 |
144,489円 | 端末代無料 月額料金割引 |
JP WiMAX | 無制限 | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
3,500円 ※3ヵ月目まで2,800円、25ヵ月目以降は4,100円 |
147,210円 | 端末代無料、10,000円分のAmazonギフト券プレゼント |
ネクストモバイル | 20GB | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
2,970円 ※13ヵ月目以降は3,520円 |
123,420円 | 端末代無料 |
THE WiFi | 無制限 | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
4,642円 ※3ヵ月目までは4,280円 |
185,929円 | 端末代無料 |
ワイモバイル | 無制限 | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
4,365円 | 176,154円 | 端末代無料 |
auのポケットWi-Fi | 無制限 | 事務手数料:3,000円 端末代:22,000円 |
4,292円 | 197,463円 | – |
おすすめする3サービスは、いずれも月間データ通信量無制限で、たくさんインターネット接続を利用できます。
また月額料金が安かったり特典が充実している点も魅力です。
さらに継続して3年間利用した場合の総額料金も安く、コストパフォーマンスが高いです。
単に3年間の総額料金だけみるとネクストモバイルの方が安価ですが、月間データ通信量が20GBに制限されており、思う存分インターネットを楽しむには不十分。
一方、auポケットWi-Fiは月間データ通信量無制限であるものの、月額料金が高い上に特典もなく、3年間総額料金がダントツで高いです。
こうして比べてみると、どのサービスが本当に高いコストパフォーマンスなのか、分かりやすいのではないでしょうか。
以下、おすすめする3サービスの詳細を紹介しますね。
GMOとくとくBB
【GMOとくとくBB サービス概要まとめ】
月間データ通信量 | 無制限 |
最大通信速度 | 1.2Gbps ※一部エリアのみ。他は558Mbps |
速度制限 | 3日間10GB |
契約期間 | 3年間 |
取扱い端末 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 WiMAX HOME 02 Speed Wi-Fi NEXT W06 Speed Wi-Fi HOME L02 |
初期費用 | 事務手数料:3,000円
端末代:0円 |
月額費用 | 1~2ヵ月目:3,609円 3ヵ月目以降:4,263円 |
特典・キャンペーン | 最大31,500円のキャッシュバック 端末代0円、最短即日配送 20日以内ならキャンセルしても違約金不要 |
GMOとくとくBBは、月間データ通信量無制限のUQ WiMAX系サービスのなかでも高額なキャッシュバックで人気の高いサービスです。
月額費用は他のポケットWi-Fiサービスとあまり差はありませんが、この高額なキャッシュバックのため、コストパフォーマンスが非常に高いです。
このことから「安くポケットWi-Fiを使いたい」のであれば、最もおすすめのサービスといえます。
その他、最短で申込当日にルーターを配送してくれて翌日には使えるのもメリット。
まだインターネット回線を敷設していない引っ越し後など、すぐにインターネット環境を確保したいときには便利です。
さらに20日以内の解約ならキャンセルしても、違約金がかからないというのもユーザーにとってはうれしいポイントといえるでしょう。
たとえば自宅にルーターが届いて使ってみて、「電波が届かなかった」ということがあっても違約金無しで解約できるのです。
ポケットWi-Fiのように無線の電波を使ったサービスの場合、仮に提供エリア内でも自宅で使えないということは残念ながらあり得ます。
そういった意味でも、こういうオプションがあるのは、ポケットWi-Fiのユーザーとしては助かりますね。
一方、GMOとくとくBBのデメリットは、自慢のキャッシュバックを受け取るのに手続きが必要なこと、受け取りまで約1年かかることです。
それが面倒という場合には、月額料金が安いBroad WiMAXなどを選ぶとよいでしょう。
Broad WiMAX
【Broad WiMAX サービス概要まとめ】
月間データ通信量 | 無制限 |
最大通信速度 | 1.2Gbps
※一部エリアのみ。他は558Mbps |
速度制限 | 3日間10GB |
契約期間 | 3年間 |
取扱い端末 | Speed Wi-Fi NEXT WX06 WiMAX HOME 02 Speed Wi-Fi NEXT W06 Speed Wi-Fi HOME L02 |
初期費用 | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
月額費用 | 1~2ヵ月目:2,726円 3~24ヵ月:3,411円 25ヵ月目以降:4,011円 |
特典・キャンペーン | 月額料金の大幅割引 端末代0円、最短即日配送 Broad WiMAX乗り換え字に発生する、他社ネットサービスの解約違約金を最大19,000円負担 |
GMOとくとくBBが高額なキャッシュバックで人気があるのに対し、Broad WiMAXは月額料金の安さが際立つサービスです。
高額なキャッシュバックがなくても、コストパフォーマンスは悪くありません。Broad WiMAXも最短即日配送に対応しています。
また他社ネットサービスから乗り換える場合、解約違約金を最大19,000円まで負担してくれるのもメリット。
仮にこの特典を活用するなら、GMOとくとくBBよりもコストパフォーマンスが高くなります。
一方、Broad WiMAXのデメリットは、キャッシュバック受取前提なら、GMOとくとくBBよりも総額が高くなってしまう点です。
JP WiMAX
【JP WiMAX サービス概要まとめ】
月間データ通信量 | 無制限 |
最大通信速度 | 1.2Gbps ※一部エリアのみ。他は558Mbps |
速度制限 | 3日間10GB |
契約期間 | 3年間 |
取扱い端末 | Speed Wi-Fi NEXT W06 Speed Wi-Fi NEXT W05 Speed Wi-Fi HOME L02 |
初期費用 | 事務手数料:3,000円
端末代:0円 |
月額費用 | 1~2ヵ月目:2,800円 3~24ヵ月:3,500円 25ヵ月目以降:4,100円 |
特典・キャンペーン | 月額料金の割引 端末代0円、最短即日配送 Amazonギフト券10,000円分プレゼント |
JP WiMAXは月額料金が安い上に、Amazonギフト券10,000円分まで受け取れるお得なポケットWi-Fiサービスです。
GMOとくとくBBのキャッシュバックと違い、ギフト券は契約後すぐ受け取れる上に、手続きも非常に簡単で手間がかかりません。
またJP WiMAXも最短即日配送に対応しています。
たいしてJP WiMAXのデメリットは、GMOとくとくBBやBroad WiMAXと比べ、対応機種の少なさがあげられます。
仮に使いたい機種がない場合は、他のサービスを選ばないといけません。またキャッシュバック受取を前提にするなら、GMOとくとくBBの方がお得になる点です。
まとめ
auのポケットWi-Fiは外出先でもインターネット接続できる、月間データ通信量無制限のサービスです。
自宅外でインターネットをたくさん使いたいときに便利なサービスではありますが、UQ WiMAX系のサービスと内容はかわりません。
その上、お得な特典やキャンペーンがなく、他のポケットWi-Fiよりも割高なのは否めません。
月間データ通信量無制限で品質の良いポケットWi-Fiのなかでも、特にお得に使えるのがGMOとくとくBB・Broad WiMAX・JP WiMAXです。
これらサービスは月額料金が安かったりキャンペーンが充実していたりして、コストパフォーマンスが非常に高いです。