格安SIMのデメリットとは?契約前に確認したい12の項目

格安SIMのデメリットは?

「格安SIMを利用したいけど契約御に後悔したくない」と考えているかたは少なくないでしょう。

格安SIMは大手キャリアと比べ料金体系がシンプルで安い、契約期間の縛りが短いか存在しないといったメリットがあります。

その反面、デメリットも少なくないことを把握してから契約しないと、後から後悔することになるでしょう。

この記事では、格安SIMを契約する前にチェックしておきたい12のデメリットを解説します。

目次

【デメリット1】大手キャリアと比べると通信速度に不安が残る

格安SIMのデメリットとして、最もよくあげられるのは通信速度に不安が残る点です。

少しでも高速な通信速度を求める方は注意しましょう。

通信速度の不満を訴えるユーザーの口コミや評判が多い

必ず格安SIMの通信速度が遅いというわけではありませんが、ユーザーの口コミや評判をみると「通信速度が遅い」という声が多いのは否めません。

結果的に大手キャリアからの乗り換えたことを後悔したり、「安いから仕方ないか」と諦めて使ったりするユーザーもいます。

実際の速度

通信速度の測定サイト「みんなのネット回線速度(※)」のデータをもとに、大手キャリアと格安SIMでどのくらいの差があるか比較してみましょう。

このサイトでは、サイト上で速度測定を行ったユーザーのデータが公開されています。

※参照元:みんなのネット回線速度

ブランド 測定件数 平均通信速度
ドコモ 10,799件 下り:84.62Mbps
上り:13.38Mbps
ソフトバンク 18,878件 下り:53.79Mbps
上り:12.86Mbps
au 12,362件 下り:56.46Mbps
上り:10.22Mbps
楽天モバイル 4,517件 下り:7.14Mbps
上り:6.55Mbps
BIGLOBEモバイル 2,716件 下り:25.71Mbps
上り:9.59Mbps
OCNモバイルONE 2,023件 下り:35.33Mbps
上り:11.89Mbps
ロケットモバイル 138件 下り:2.96Mbps
上り:7.04Mbps

※2020年11月10日時点のデータです。

ご覧の通りドコモ・ソフトバンク・auといった大手キャリアと比べると、格安SIMは通信速度が劣るのは否めません。

このデータをみても通信速度にこだわる方は、格安SIMは選びにくいと言わざるを得ないでしょう。

格安SIMの通信速度でも快適な利用は可能

ただし、4K画質の動画視聴でさえ下り20Mbpsもあれば十分ですから、それ以上通信速度が高速でも影響はあまりありません。

そのため通信速度については、ある程度妥協して使うという選択肢もあります。紹介したデータにもあるように、格安SIMでも下りの平均が20Mbpsを超えるサービスも多いです。

あまりに遅い場合は他の格安SIMに乗り換える方法も

上記表の結果を見てもわかるように、格安SIMサービスのなかでも通信速度に大きな差があることわかります。

格安SIMの場合は契約期間の縛りがあっても短いかもしくは全くないこともあるので、速度に不満があれば乗り換えを検討するのも手です。

その際は、上記「みんなの通信速度」を参照したり、他のユーザーの評判や口コミを参考にしたりして選ぶのもよいでしょう。

【デメリット2】大手キャリアと比べると選べる機種が少ない

大手キャリアでは、店頭でスマートフォンの本体を購入することがほとんどです。

各メーカーともに新機種をリリースしたら、まずは大手キャリアから販売されることが多くなっています。

たいして、格安SIMでは、そもそもスマートフォン本体を販売していなことも少なくありません。

仮に販売していたとしても、選べる機種の種類は大手キャリアの方が多いです。

実際に選べる機種

それでは取り扱い機種にどのくらい差があるのでしょうか。

取扱い機種を全て掲載するのは難しいので、サービスや新しい機種をピックアップして比較してみます。

ブランド名 Android系の取扱機種 iOS系の取扱機種
au Google Pixel 5・Xperia 5 II SOG02・Galaxy A51 5G SCG07・AQUOS sense5G SHG03など iPhone 12 Pro・iPhone 12 Pro Max・iPhone SE(第2世代)・iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Maxなど
楽天モバイル HUAWEI nova 5T・AQUOS sense4 lite・AQUOS R5G・Galaxy S10など 取扱いなし
OCNモバイルONE ZenFone 7 Pro・ZenFone 7・AQUOS sense3 plus SH-M11など iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro Max・iPhone SE(第2世代)など
DTI SIM なし なし
ロケットモバイル なし なし

※2020年11月時点のデータです。

ご覧の通り、auの方が選べる機種が多い上に新しいです。

楽天モバイルやOCNモバイルONEは、格安SIMのなかでも多くの機種を取り扱っていますが、それでもauにはかないません。

特にiOS系の端末はその傾向が顕著です。

auでは2020年10月にリリースされたiPhone 12 Proを扱っている一方で、格安SIM側で最も新しいのは2019年秋モデルのiPhone 11 Pro。

しかも表に掲載した中では、OCNモバイルONE以外はiOS系の機種を取り扱っていません。

欲しい機種がない場合、販売店から購入する方法も

格安SIMの提供元で欲しい機種が販売していない場合、家電量販店やオンラインストアなどで購入する方法もあります。

この場合、大手キャリアが展開しているような割引は適用できませんが、欲しい機種をいち早く購入することは可能。

たとえばiPhone 12 Proは、2020年11月現在、オンラインのアップルストア等で販売されています。

【デメリット3】時間無制限のかけ放題プランを提供していないことが多い

大手携帯キャリアは、国内通話を定額料金でかけ放題可能なプランを用意しています。

一方、格安SIMでもかけ放題プランを用意していることが多いですが、時間無制限のかけ放題プランは提供されていることが少ないです。

大手キャリアと格安SIMのかけ放題プランを比較

それでは具体的には、かけ放題プランにどのような差があるのでしょうか。

以下、いくつかの業者をピックアップして比較します。

業者 かけ放題プランの種類と月額料金
ドコモ 国内完全かけ放題:1,700円/月
5分かけ放題:700円/月
BIGLOBEモバイル 10分かけ放題:830円/月
3分かけ放題:600円/月
通話パック90:830円/月
※合計最大90分は国内通話無料
通話パック60:600円/月
※合計最大60分は国内通話無料
DTI SIM 10分かけ放題:820円/月
UQモバイル 国内完全かけ放題:1,700円/月
10分かけ放題:700円/月
通話パック60:500円/月
※合計最大60分は国内通話無料

ご覧のように表に記載した中では、完全かけ放題がある格安SIMはUQモバイルのみで、他はありません。

そのため、国内完全かけ放題のプランを選びたい場合、格安SIMでは選択肢が狭まってしまうのは残念ながら事実です。

LINEなどを併用する方法もあり

長時間の通話が必要な場合は、LINEやSkype、Zoomなどを活用するのも1つの手です。

その他は、10分かけ放題などでカバーして、あとはLINEなどを利用して通話をすれば、月額の料金を節約することもできます。

【デメリット4】大容量プランが少ない、もしくは割高になる

格安SIMのメインとなるのは、小容量のプランです。

大容量のプランは存在しないか、あっても割高になってしまいます。

大手キャリアと格安SIMプランの料金プラン比較

それでは大容量プランでどのくらい差があるのでしょうか。

以下、参考までにドコモとBIGLOBEモバイルのプランを比較してみましょう。

ドコモ BIGLOBEモバイル<音声SIM>
5Gギガホ(100GB/月):7,650円月
5Gギガライト(1GB~/月):3,150円/月~6,150円/月
1ギガプラン:1,400円/月
3ギガプラン:1,600円/月
6ギガプラン:2,150円/月
12ギガプラン:3,400円/月
20ギガプラン:5,200円/月
30ギガプラン:7,450円/月

ご覧のように、この比較では12ギガプランまではBIGLOBEモバイルの方が安いです。

たいして30ギガプランになると、ドコモの5Gギガホ(100GB/月)と比べデータ通信量は少ないのに料金は同程度。

このように格安SIMでも、大容量の利用となると大手キャリアより料金が高くなってしまう可能性がある点は注意しましょう。

格安SIMの「無制限」プランを選ぶ方法もある

格安SIMで大容量のデータ通信量を利用したい場合、条件付きで無条件となる格安SIMのサービスを選ぶのも1つの手です。

たとえば楽天モバイルは、楽天回線エリアでの通信なら完全使い放題となる「Rakuten UN-LIMITプラン」(月額2,980円)があります。

またサービスによっては、特定の用途に関してデータ通信量無制限で使える「カウントフリー」というオプションを提供しています。

たとえばBIGLOBEモバイルでは、YouTubeやABEMA、Spotifyといったエンタメ系コンテンツを無制限で利用できるオプション(月額480円~)を提供中です。

自分のライフスタイルにあうようであれば、カウントフリーオプションは非常にお得です。

【デメリット5】自分で設定する必要がある

大手キャリアでスマーフォンの契約をした場合、初期設定済の端末が店頭で手渡されます。

一方、格安SIMを契約した場合、初期設定は自分で行うことが必要です。

そのため設定に慣れていない方は、ハードルが高く感じるかもしれません。

格安SIMの初期設定は難しくない

格安SIMの初期設定は自分でしなくてはならないものの、それほど難しくはありません。

サービスによって多少の違いはありますが、基本的には以下の2ステップで完了します。

  • (STEP1)スマートフォンの本体に、SIMカードと呼ばれる小さなカードを挿入する
  • (STEP2)スマートフォンの画面から「APN」を登録する

まず、SIMカードの挿入は、専用器具で本体を空けてカードを本体に差し込むだけ。

手間はたいしてかからないでしょう。

APNの設定に関しても、サービスによって多少手順の差があるものの、手順は4~5個くらいで完了。

ペラ1枚のマニュアル通りに実施すれば、時間はかかりません。

【デメリット6】店舗がないことが多い

大手キャリアの場合、全国各地の駅前などにショップが点在していて、何か困ったことがあれば駆け込んで相談することができます。

一方、格安SIMの場合、提供元とのやり取りは全てオンラインか電話で行い、店舗は存在しないということが多いです。

その分、人件費や店舗の維持費を削減し、料金を安くしているわけですが、それでは不安と感じる方もいるかもしれません。

不安であれば店舗が存在する格安SIMを選ぶ方法もあり

店舗に相談できないことが不安な場合、格安SIMのなかでも店舗を多く設置している種類のサービスを選ぶのも手です。

たとえば格安SIMではシェアNo1のワイモバイルであれば、大手ほどではありませんが全国に店舗が広がっています。

またイオンモバイルであれば、全国のイオンの中に店舗が存在しているので、何かこまったことがあれば相談が可能。

初心者の方でも選びやすいでしょう。

リモートでの手厚いサポートもある

格安SIMの場合、スマートフォンの操作に困った場合に、リモート遠隔操作で助けてくれる有料サポートを用意していることもあります。

自分で設定等が不安なら、こういったオプションを利用するのもよいでしょう。

有料サポートを使わなくても、電話で分からないことを詳しく聞くこともできます。

【デメリット7】乗り換えの場合、電話が数日使えない可能性がある

スマートフォンの契約を他社に乗り換える場合、大手キャリアなら店舗へ行けば当日中に全ての手続きを完了できます。

そのため「電話が使えない」期間が発生することはありません。

たいして格安SIMの場合、移行元で必要な手続きをすませてから移行先のSIMカードが手元に届くまで、電話が使えなくなる可能性があるのです。

期間としては2~3日程度ですが、それでも困るという方もいるでしょう。

即日での切り替えが可能な格安SIMが増えている

一方で、SIMカードが手元に届くまでは元の契約が利用でき、電話が使えない期間が発生しない「即日MNP」が可能な格安SIMが増えています。

1日でもスマートフォンの電話が使えないのが困るといった場合、即日MNPに対応した格安SIMを選ぶとよいでしょう。

【デメリット8】支払方法が少ない

大手キャリアの場合、クレジットカードの支払方法の他、口座振替に対応しています。

たいして、格安SIMは残念ながらクレジットカード払いのみの場合がほとんどです。

そのためクレジットカードが使えない方や、使いたくない方は契約しにくい点があります。

口座振替が選べる格安SIMもある

どうしてもクレジットカードが使えない場合、口座振替での支払いが選べる格安SIMを選びましょう。

以下にあげるサービスは、口座振替での支払いも可能です。

ワイモバイル 店舗で手続きすれば口座振替も可能
UQモバイル 店舗で契約手続きをするか、他社からの乗り換え(MNP)であれば口座振替も可能
BIGLOBEモバイル データSIM契約であれば口座振替が可能
OCNモバイルONE 電話で手続きをすれば口座振替も選択可能
楽天モバイル 店舗・オンラインから口座振替の申込が可能
LINEモバイル 口座振替には非対応。しかしLINE Payカード払いを選び、チャージ先を銀行口座にすることによって、間接的に口座振替が可能。
mineo eo光ネット契約者のみ口座振替が可能

【デメリット9】テザリングが使えない場合がある

テザリングとは、スマートフォンなどインターネットに接続できる機器を使い、別の機器をインターネット接続する方法です。

テザリングを使えばスマートフォンを利用して、他のスマートフォンやノートPC、タブレット、ゲーム機などをインターネット接続できます。

  • 大手キャリアのテザリング対応状況
ドコモ テザリングが無料。申込も不要
ソフトバンク データ定額5Gをはじめ多くのプランがテザリングオプションを無料で利用可能。※一部プランは500円/月のオプション料金が必要
au データMAXプラン・ピタットプランをはじめ多くのプランがテザリングオプションを無料で利用可能。※一部プランは500円/月のオプション料金が必要

便利なテザリング機能ですが、一部格安SIMサービスは残念ながら対応していません。

多くの格安SIMはテザリングにも対応

格安SIMでも、テザリングを使えるサービスは多いです。

ただ機種によっては使えないこともあるので注意して下さい。

基本的には各格安SIMサービスの公式サイトで、テザリング対応有無をチェックできる機種の一覧表を公開しています。

サイトの情報をご自身で確認して、対応可否を判断してみてください。

【デメリット10】キャリア決済が使えない

キャリア決済とは商品やサービスを購入する際に、その支払いを毎月のスマートフォン料金と一緒にまとめられるサービスです。

支払方法も簡単で、多くの人が利用しています。

一方、残念ながら格安SIMサービスはキャリア決済に対応していません。

そのため大手キャリアから格安SIMサービスに乗り換えるとキャリア決済が使えなくなるわけです。

他の決済方法で代替えを検討

便利なキャリア決済ですが、今では以下のように便利な決済方法が数多く存在しています。

  • Amazon Pay
  • LINE Pay
  • Pay Pay
  • 楽天Pay

また大手キャリアが運営しているau Payやd払いについても、スマートフォンの料金と一緒には支払えないものの、契約者以外も利用できます。

これら決済を使えれば、キャリア決済が使えなくても利便性が落ちることはないでしょう。

【デメリット11】キャリアメールが使えない

大手キャリアのスマートフォン契約をすると、以下のようなドメインのいわゆる「キャリアメール」を利用できます。

  • ~@docomo.ne.jp(ドコモ)
  • ~@ezweb.ne.jp(au)
  • ~@softbank.ne.jp(ソフトバンク)

これらキャリアメールを愛用されている方も多いかもしれませんが、大手キャリアの契約を解約してしまうと使えなくなるので注意して下さい。

あくまで各キャリアの契約者用のメールアドレスだからです。

~@gmail.comなどのフリーメールの利用は可能

キャリアメールは各キャリアの契約を解約すると使えません。

一方、「~@gmail.com」などのフリーメールは誰でも利用が可能です。

フリーメールはキャリアメールに比べ、以下のようなメリットがあります。

  • 無料で使える
  • スマートフォンの契約を解約しても使い続けられる
  • ウェブメールなど機能が充実しているサービスが多い

昨今はフリーメールの利用者も多いですし、利便性はキャリアメールとかわりません。

この機会にフリーメールの利用に切り替えてもよいでしょう。

【デメリット12】LINEのID検索ができない

LINEではIDによって相手を検索し連絡する機能があります。

この機能を「ID検索」と呼びますが、格安SIMでは残念ながら使うことができません。

その理由は、格安SIMではLINEの求める「年齢認証」ができないためです。

LINEは不特定多数の人とコミュニケーションが取れることから、トラブルを避けるため18歳未満のユーザーに対し一部機能を制限しています。

その上で大手キャリアとはLINEが連携しているため年齢認証を行えるのですが、格安SIM各社とは連携していないためできません。

結果、年齢認証が必要な機能の1つであるID検索ができないわけです。

ちなみに、格安SIMのなかでも、「LINEモバイル」については自社サービスということもあり年齢認証が可能。

ID検索も行えます。

ID検索以外で友達登録することは可能

LINEのID検索は便利な機能ですが、これがないと友達登録をしてコミュニケーションがとれないわけではありません。

LINEアカウントに紐づいた専用URLやQRコードを利用することで、以下のような方法にて友達登録できます。

  • LINEアカウントのURLへアクセスしてもらう
  • QRコードを相手の端末で読み込んでもらう

なお、専用URLやQRコードはメールなどで相手に送信して利用することも可能です。

ID検索より手順が増えてしまうのは否めませんが、それほど手間はかからないでしょう。

まとめ

格安SIMのデメリットを12つ解説しました。紹介した通りデメリットはあるものの、それぞれ対応策があります。

格安SIMを活用し通信料金を節約したい方は、これらデメリットや対応策をあらかじめ把握した上で契約を検討するとよいでしょう。

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