ソフトバンクのポケットWi-Fiサービスは、大手通信キャリアのソフトバンクが運営しているため通信品質や信頼性の高さは抜群です。
しかし使えるデータ通信量に制限があり、無制限の他ポケットWi-Fiと比べてインターネットを快適に利用することはできません。
料金に関しても他ポケットWi-Fiと比べ、ずっと割高です。
そのため、データ通信量を気にしたくない方は、ソフトバンク以外のポケットWi-Fiサービスを選ぶのがおすすめです。
ソフトバンクのポケットWi-Fiについて
ソフトバンクのポケットWi-Fiサービスは、ソフトバンクのスマホと同じ通信網を使用しているため、提供エリアが広いのが特徴です。
以下、主なサービスの概要を表にまとめます。
最大通信速度 | 988Mbps |
月間データ通信量 | スマホ契約と共有、もしくは最大50GB |
速度制限 | 月間データ通信量を消費しきった場合は、月末まで最大128Kbpsに制限 |
利用機種 | Pocket WiFi 802ZT |
端末代 | 一括:27,000円 分割:750円×36回 |
月額費用 | 980円~ |
ソフトバンクのポケットWi-Fiの契約形態は、「スマホ契約とセット」もしくは「ポケットWi-Fi単独」の2種類があります。
それぞれの契約形態の概要は、以下の通りです。
▽スマホ契約とセット
ソフトバンクのスマホ契約とセットにする形態です。
この場合は端末代の他、月額980円の追加でポケットWi-Fiを利用できます。
またスマホ契約とセットにするときは、1ヵ月で使えるデータ通信量はスマホ契約と共有することになります。
たとえば、もとからあったスマホ契約が月間データ通信量50GBまでであれば、50GBをスマホとポケットWi-Fiで共有するわけです。
仮に両方の合計で50GB使い切ると、スマホ・ポケットWi-Fiの両方とも月末まで速度制限が行われることになります。
▽ポケットWi-Fi単独
ソフトバンクのスマホ契約とセットではなく、ポケットWi-Fiだけの単独で契約する形態です。
この場合、以下2種類のいずれかのプランを契約することになります。
・ミニフィットプラン
使用したデータ通信量に応じて月額料金が決まるプランです。
データ通信量 | 月額費用 |
~1GB/月 | 3,980円 |
~2GB/月 | 5,980円 |
~5GB/月 | 7,480円 |
ミニフィットプランでは、月間のデータ通信量が1GBにおさまれば月額3,980円に抑えられます。
しかし1GBを超えると5,980円、2GBを超えると7,480円と高くなります。
結果、たくさんインターネットを利用する方は、月額料金が割高になってしまうため不向きです。
「時々しか使わない」という方向けのプランです。
・メリハリプラン
大容量のデータプランです。
データ通信量 | 月額費用 |
50GB/月 | 7,480円 |
ミニフィットプランで2GB/月より多く使った場合と同じ、月額7,480円で月間50GBの大容量を利用できます。
とはいえ、月間データ通信量の上限があることにはかわりません。
以上、ソフトバンクのポケットWi-Fiサービスの概要を紹介しました。
結論から言うと、他のポケットWi-Fiサービスと比べソフトバンクのポケットWi-Fiはおすすめできません。
その理由は次の3つです。
・月間のデータ通信量に制限がある
・料金が割高
・サービス内容の利用規約が変更されやすい
以下、それぞれの理由について詳しく解説します。
月間のデータ通信量に制限があり、通信環境によっては使えなくなる
月間のデータ通信量に制限があると、データ通信量を気にせず思う存分インターネットを楽しむことはできません。
月間のデータ通信量が無制限で、ポケットWi-Fiでインターネットを利用したいユーザーに適したポケットWi-Fiサービスは、他にもあります。
そのようなサービスと比較すると、ソフトバンクのポケットWi-Fiは使いづらいといえるでしょう。
料金が割高
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、他のポケットWi-Fiサービスと比べて料金が割高です。
実際に、どのくらい高いのか、他のポケットWi-Fiサービスの月額料金と比較してみましょう。
サービス名 | 月間データ通信量 | 月額料金 |
ソフトバンクのポケットWi-Fi (メリハリプラン) |
50GB | 7,480円 |
Broad WiMAX | 無制限 | 3,411円 ※2ヵ月目までは2,726円、25ヵ月目以降は4,011円 |
ワイモバイル | 無制限 | 4,365円 |
ネクストモバイル | 20GB | 2,970円 ※13ヵ月目以降は3,520円 |
ご覧のようにソフトバンクのポケットWi-Fiは、他サービスと比べても月額料金が2倍程度と明らかに割高です。
しかもソフトバンクのポケットWi-Fi(メリハリプラン)は、月間データ通信量50GBの制限があるのに対し、比較したサービスには無制限のものも含まれています。
さらに月額料金が割高だからといって、それをカバーできるお得なキャンペーンが展開されているわけでもありません。
これではポケットWi-Fiをできるだけ安く使いたいユーザーには、到底おすすめできません。
サービス内容・利用規約が変更されやすい
ソフトバンクの通信サービスは、利用規約やサービス内容の変更が頻繁に行われるので不安というユーザーの声も少なくありません。
たとえば、ソフトバンクエアーという無線通信サービスは、リリース当初使い放題とのことでしたが、数ヵ月で制限を行うと発表されました。
サービス内容や利用規約に変更が多いと、安心して使いづらいですね。
この点も、ソフトバンクのポケットWi-Fiをおすすめするのに躊躇してしまう理由の1つです。
ポケットWi-Fiを選ぶときのポイント
それではソフトバンクユーザーは、ソフトバンクのポケットWi-Fi以外で、どんなサービスを選ぶべきなのでしょうか。
いろいろな事業者が提供するポケットWi-Fiサービスは、それぞれサービスの内容が異なります。
そうしたなかで、気にするべきポイントは以下の通りです。
・データ通信量は無制限か
・速度制限の条件
・操作性・使いやすさ
・コストパフォーマンス
以下、それぞれのポイントについて簡単に解説していきますね。
データ通信量は無制限か
データ通信料の制限は、外出先で思う存分インターネットを楽しみたいときに注目したい条件の1つです。
動画の鑑賞やウェブ会議など、データ通信量の消費が激しい利用を続けていると、いつのまにか上限に達してしまうものです。
仮に上限があると、いつも心のどこかで「速度制限にひっかからないか」不安を抱えながらインターネットを使わなくてはなりません。
そうなると、光回線など自宅で使うインターネットのように、快適にインターネットを使えなくなってしまいます。
そういった意味でも、ポケットWi-Fiを利用するときは、月間データ通信量が無制限のサービスがおすすめです。
実際、頻繁にポケットWi-Fiを利用するユーザーを中心として、月間のデータ通信量無制限のサービスに人気が集まっています。
操作性・使いやすさ
ポケットWi-Fiを利用するときに重要となってくるのが操作性・使いやすさです。
ポケットWi-Fiを利用し外出先でインターネット接続する際は、必ずモバイルWi-Fiルーターと呼ばれる機器が必要となります。
そうしてモバイルWi-Fiルーターを操作する機会も増えるため、操作しやすさも重要なポイントとなってくるのです。
最近ではタッチパネル式で、スマホを操作するように直観的な操作可能な機種が増えています。
実際にどんな使い勝手になるかは、公式サイト等で機種の情報をチェックするか、電気店等でサンプルを触れてみるのもよいでしょう。
速度制限の条件
ポケットWi-Fiのように、外出先で使う無線のモバイル通信サービスを利用するにあたり、速度制限は必ずついて回ると考えてよいです。
そもそも速度制限は、一部のユーザーの使い過ぎで帯域がうまってしまい、回線が混雑を防ぐことを目的としています。
回線の混雑が増えると、通信制限対象外のユーザーが使うときにも、通信速度が異常に遅くなる等の影響が生じることもあります。
速度制限の内容や条件については、サービスごとに異なっています。
そのため、できるだけ条件がゆるいサービスの方が、使い勝手がよいのは言うまでもありません。
仮に条件が厳し過ぎると、ほんの少しの利用だけで制限に抵触し快適に利用できなくなってしまうのです。
ポケットWi-Fiを利用する際は、そのサービスの速度制限の条件がどうなっているかチェックするようにしましょう。
より具体的には、以下の点を確認するようにします。
・どのくらい使うと速度制限に抵触するのか
・制限がかかったときの通信速度はどのくらいなのか
・速度制限はいつまで続くのか
速度制限に抵触するまでに使えるデータ通信量がより多い方が、余裕をもって使うことができます。
また仮に速度制限が行われても、ある程度の通信速度が確保できていれば、それほどストレスは感じないでしょう。
それから速度制限が解除されるまでの時間は、できるだけ短い方がよいのは言うまでもありません。
このあたりの条件も、ポケットWi-Fiのサービスによってまちまちです。
コストパフォーマンス
ポケットWi-Fiは、同じような品質のサービスでもコストパフォーマンスに大きな差があるので注意が必要です。
たとえば月額費用が安いからといって、一概にコストパフォーマンスが良いとも言えません。
あわせて「初期費用はどのくらいかかるか」や「お得なキャンペーンがないか」なども見る必要があります。
たとえばサービス品質にほぼ差がない2サービスの料金やキャンペーンについて、以下のような内容だったとしましょう。
サービス種類 | 初期費用 | 月額費用 | キャンペーン |
サービスA | 3,000円 | 4,700円 | 25,000円のキャッシュバック |
サービスB | 20,000円 | 4,500円 | なし |
この場合、どちらのコストパフォーマンスが良いかは一目瞭然でしょう。
月額費用だけみれば確かにサービスBの方が安いですが、初期費用やキャンペーン内容をみれば、サービスAの方がお得なのは言うまでもありません。
このように、ポケットWi-Fiはコストパフォーマンスに大きな差があるので注意して下さい。
ソフトバンクのポケットWi-FiよりはWiMAXがオススメ
月間データ通信量が無制限のポケットWi-Fiを利用したいときはソフトバンクのポケットWi-Fiより、WiMAXがおすすめです。
その理由は以下の2つです。
・速度制限の条件がやさしい
・キャッシュバックが受け取れる
以下、1つずつ解説しますね。
速度制限の条件がやさしい
WiMAXは速度制限の条件がゆるやかで影響が少ないのも特徴的です。
実際どのくらい違うか、ソフトバンクのポケットWi-Fiの速度制限と比較してみましょう。
サービス | 速度制限の条件・内容 |
ソフトバンクのポケットWi-Fi (メリハリプランの場合) |
月間50GBのデータ通信量を消費すると、月末まで最大128Kbpsの通信速度となる |
WiMAX | 直近3日間で10GBのデータ通信量を消費すると、翌日の18時頃から翌々日の2時頃まで通信速度が概ね1Mbpsに制限される |
これをポイントごとに比較してみましょう。
・データ通信量
ソフトバンクのポケットWi-Fi(メリハリプラン)が、1ヵ月50GBの利用で速度制限に抵触するのに対し、WiMAXは3日で10GBです。
おおよその計算ですが3日で10GBなら、1ヵ月(30日)で100GB使える計算になります。
つまり単純計算で、ソフトバンクのポケットWi-Fi(メリハリプラン)の2倍のデータ通信量を使って、ようやく速度制限に抵触する計算になります。
・制限時の通信速度
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、速度制限に抵触すると最大128Kbpsという非常に遅い通信速度になります。
この程度の速度であると、動画の視聴が困難であることはおろか、ホームページを閲覧しようとしても、表示されるのに時間がかかるでしょう。
たいしてWiMAXなら、速度制限に抵触しても概ね1Mbpsの通信速度を確保できます。
これくらいの通信速度があれば、動画でもYouTube標準画質程度なら視聴可能です。
またホームページの表示についても、普段より多少表示速度に違和感を感じるかもしれませんが、それほど時間もかかりません。
つまりWiMAXは仮に速度制限に抵触しても、ソフトバンクのポケットWi-Fiほど困ることはありません。
・速度制限が行われる時間
ソフトバンクのポケットWi-Fiでは、仮に速度制限に抵触すると月末まで遅い通信速度で我慢しないといけません。
たいしてWiMAXでは、速度制限が行われるのは翌日の18時頃から翌々日の2時頃まで(約8時間)だけです。
それを過ぎれば速度制限が解除されますし、朝から夕方までは速度制限の対象外となっています。
言い換えるとWiMAXの速度制限は朝から夕方は無関係であり、仮に実施されても比較的短い時間で解除されます。
キャッシュバックが受け取れる
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、残念ながらお得なキャンペーンが展開されていません。
たいしてWiMAXの場合は、数万円単位の高額なキャッシュバックや大幅な月額料金の割引など、豊富なキャンペーンが用意されています。
さらに注目したいのは、ポケットWi-Fi利用時に必須となるモバイルWi-Fiルーターに関するキャンペーンです。
ソフトバンクのポケットWi-Fiでは端末代に数万円かかるのに対し、WiMAXではキャンペーンで無料になることが多くなっています。
前述した通り、月額料金をみてもWiMAXはソフトバンクのポケットWi-Fiよりはるかに安いです。
どちらがコストパフォーマンスに優れるか言うまでもないでしょう。
目的・予算に合わせてWiMAXを契約する時の手順
WiMAXは現在、さまざまなプロバイダによって提供されており、料金プランやキャンペーンの内容もそれぞれ異なります。
またプランの種類やモバイルWi-Fiルーターの機種も複数あります。
そのためWiMAXを申し込む際は、以下のポイントをおさえておくことが必要です。
・契約プランを選ぶ
・購入するモバイルWi-Fiルーターの機種を選ぶ
・プロバイダを選択する
以下、それぞれどういうことか解説しますね。
契約プランを選ぶ
WiMAXには「ギガ放題プラン」と「通常プラン」があり、契約時にどちらかを選ぶ必要があります。
ギガ放題プランは月間データ通信量が無制限で、たくさんインターネット接続が楽しめるプランです。
インターネットで動画やゲームを頻繁に楽しまれる方、データ通信量を気にせずたっぷりインターネットを楽しみたい方に適しています。
一方の通常プランは月間データ通信量が7GBまでに抑えられたプランで、ホームページ閲覧やメール送受信くらいでしか使わない方に適しています。
いずれか自分の利用にあった方のプランを選ぶようにしましょう。
購入する機種を決める
WiMAXを契約するときには、利用するWi-Fiルーターの機種を選びます。
機種の種類は外出先での利用に適したモバイルタイプ「W06」「WX06」と、ホームルータータイプ「HOME 02」「L02」の4つです。
この中でどれを選べばいいか分からない場合、当サイトがおすすめするのはW06です。
W06は他機種に比べ、以下にあげるメリットがあります。
・軽量コンパクトで自宅でも外出先でも利用可
・他機種と比べて最も通信速度が高速(最大558Mbps/一部エリアでは最大867Mbpsも可)
・高性能ハイモードアンテナを搭載してつながりやすい
・上りの最大通信速度も30Mbpsと高速で画像などのアップロードにも適している
プロバイダを選択する
WiMAXはプロバイダごとに、それぞれキャッシュバックや月額料金割引といった特典を展開しています。
そのなかで、総合的に見て最もお得に使えるプロバイダを選ぶとよいでしょう。
当サイトで調査したところ以下の比較表をみてわかるように、一番安く使えるのはGMOとくとくBBでした。
【WiMAXプロバイダ比較表】
サービス名 | 初期費用 | 月額費用 | キャンペーン | 3年間総額 |
GMOとくとくBB | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
4,263円 ※2ヵ月目までは3,609円 |
最大31,500円のキャッシュバック、 端末代無料 |
138,876円 |
Broad WiMAX | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
3,411円 ※2ヵ月目までは2,726円、25ヵ月目以降は4,011円 |
端末代無料 月額料金割引 |
144,489円 |
JP WiMAX | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
3,500円 ※3ヵ月目まで2,800円、25ヵ月目以降は4,100円 |
端末代無料、10,000円分のAmazonギフト券プレゼント | 147,210円 |
BIGLOBE WiMAX | 事務手数料:3,000円 端末代:19,200円 |
3,980円 | 15,000円のキャッシュバック | 160,430円 |
So-net | 事務手数料:3,000円 端末代:0円 |
4,379円 ※12ヵ月目までは3,380円 |
端末代無料 | 163,552円 |
UQ WiMAX | 事務手数料:3,000円 端末代:15,000円 |
3,880円 | – | 173,448円 |
較表をみてわかる通り、プロバイダによって必要な費用が大きく異なります。
なかでもGMOとくとくBBであれば高額なキャッシュバックが受け取れて、一番コストパフォーマンスが高いです。
そのため当サイトでは、GMOとくとくBBをおすすめします。
まとめ
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、提供エリアが広く安心して使えるサービスではあります。
しかし月間データ通信量無制限のプランがない上に料金が割高で、おすすめできません。
一方WiMAXであれば月間データ通信量無制限で、データ通信量を気にせず利用が可能できます。
さらにキャッシュバック等のキャンペーン特典も豊富で、ソフトバンクのポケットWi-Fiよりずっとお得に使えます。
外出先でも思いっきりインターネットを楽しみたいなら、ソフトバンクのポケットWi-FiよりWiMAXがおすすめです。